デニー・テオング

シンガポール出身のトランペット奏者デニー・テオングは、シンガポール国立芸術評議会奨学生としてハーグ王立音楽院トランペット学士取得後、アドリアナ・ヤコバ財団より奨学金を受け、スーザン・ウィリアムズ氏の指導の元、同音楽院バロックトランペット修士課程を修了。

18世紀オーケストラ、トン・コープマンとの共演など、フリーランスとしてオランダ、ドイツ、フランスで活躍中。2014年に古楽アンサンブルSua Dolce Maestà を立ち上げ、フェリックス・アーバン音楽祭(ドイツ/ケルン)、ミュージカルレジェンズ・オブ・オールドリガ(ラトビア)など古楽コンサートシリーズに出演。また、Sua Dolce Maestà に加え、古楽アンサンブル InDigo Baroque においても、バロックトランペットの多彩な音楽表現、繊細で色彩豊かな歌のような音色で、その魅力を伝えている。

デニー・テオングは、後進の指導にも力を注ぎ、近年、シンガポール国立大学ヨン・シウー・トー音楽院(Yong Siew Toh Conservatory of Music)にて、バロックトランペットの講義を開催している。

これまでにモダントランペットを、サミュエル・ハイケン、池辺純、アルト・ホールンヴェク、ヘルトヤン・ロートの各氏に、バロックトランペットを、スーザン・ウィリアムズ氏に師事。また現在は、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の元主席奏者ヴィレム・ファン・デル・フリート氏に師事している。